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小林歯科新聞vol.30
先月は季節外れの台風で大変でしたね。
今年の冬は寒さ厳しくなるかと…。
インフルエンザも流行してきているようです。
風邪に注意しなくては…。

さて今回は、先月読んだ本の中から「竹林はるか遠く」という本をご紹介したいと思います。
1986年にアメリカで刊行後、数々の賞を受賞。
アメリカの中学校の教材として採択された本です。
著者はヨーコ・カワシマ・ワトキンズ。(川嶋擁子)
現在アメリカで日本文化を教える活動をされているそうです。

1945年。日本は朝鮮を統治していました。
当時、擁子さんのお父さんが満州鉄道で働いていた為、家族で朝鮮北部の羅南に住んでいました。
その時、日本はアメリカとイギリスと戦争状態にあり、第二次世界大戦の脅威が、日本に迫っていました。
朝鮮に住む日本人に危険が迫っている事が分かり、日本に引き揚げるまでの、想像を絶する体験を綴っておられるのですが、戦争の恐ろしさ、辛さ、貧しさ、人間の卑劣さ、また反対に人間の優しさも分かるとても良い本でした。
体験者が語る息をもつかせぬ展開に、一気に読み上げ、平和であることの大切さを強く感じました。

小四の娘も難しい漢字が多い本でしたが、興味深い内容だったのか、一日で読み、「戦争って怖いね。戦争なんて起きないよね?擁子がかわいそう…」と度々言っていました。
この本の最後に、戦争は恐怖そのもので、勝ち負けはなく互いに「負け」という赤信号なのだということを、地球上の全ての子供達に伝えたいと書かれていました。
本当に全ての子供、戦争を知らない大人が読むべき本だと思います。

こういう本はいろいろな意見があると思います。
私も正直、娘に読ませるのは悩みました。
もう少し大きくなってからの方が良いのかなと。
でも、当時うちの娘と同じ位の年令の擁子さんの気持ちになって、自分ならどう思うか考えてもらいたくて読ませました。
皆さんも是非読んでみて下さい。
 
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